弦楽器

(15)ジャンクベース スーパーナチュラルフィニッシュ、 塗装やり直します(爆)





 

ベースのリフィニッシュの件。

組み上げて動作確認、あとは調整・・というところで疑問にぶち当たりました。

「これ、もっと艶消えないとあかんわな」

根本的な部分ですが、塗装にしっくりこない疑問が。

長らく扱ってたものであるんですが、特徴は

・水系塗料でF☆☆☆☆

・耐薬品性高くカビキラーでも変色ほぼなし

・防汚性高く汚れが落ちやすい

・初期撥水のその後親水性

・二回塗り=薄膜でOK

・刷毛塗りでも刷毛目が残りづらい

・木材の見た目の質感変化ほぼなし

・木の変形にも追従(程度問題で)

・光沢なし←艶消しタイプ

で、塗膜はできてるんですが、艶がちょいある・・て感じ。

最初は水で少し希釈したんですが、木が水を吸いすぎて変形したので

修正後に希釈なしでトライ。

それで二回塗りしたのが現状仕上がってるもの。

最初の失敗のイメージと、その後のパーツの仕上げでこの問題を後回しにしてましたが、

組み上げて行くうちに「やっぱおかしいわな」・・と。

で、現状確認

202003094.jpg

ベース本体とネックを見本板の上に置いてます。

下に敷いてる板の左が艶あり

右は艶なしです。 塗料のベースは同じで艶だけ違うってことですね。

で、光を当ててるんですが、艶消し=マットだと表面で乱反射するので

光の筋は見えません。

でもベースの本体下、ネック、左の板は反射してますよね?

目指すは右の板なんですよ。

つまり、見本板のように仕上がってないってことですね。

目標はこの右側の艶なしの感じで木の風合いを残すのが目的でしたので、

やっぱこれはおかしい・・となりました。

で、なんでかな〜・・と塗料をチェック

202003091.jpg

すると容器の下にゲル状のものが。

これ、反応が進んでゲル化したものでマット具合には関係ないように思ってたんですよね。

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で、未使用のも見るんです。

202003092.jpg

左が艶消し。

右が艶あり。

未使用品艶なしも底にゲル状のものが。

でも艶ありはない。

液体の色は艶ありも艶消しも同じ。

あれ?艶けしのほうが乳白色強いはずなのに・・

ここで気づきます

「あ、これマット剤(艶消し剤)の沈降や」・・と。

これをバーテンダーみたく激しくシェイク

50回ほどしたら完全に再溶解しました。

私が塗料液体も記憶している色に

あ〜〜〜・・やっぱこれが原因か・・  orz

結構しっかり目に振ってたのに、それでは足りなかったみたいです。

そう思いつつ、違う試験体で実験

タオルハンガーが汚くなったので、研磨で落として塗装したものです。

202003093.jpg

右の光沢があるのがベースと同じ「攪拌が甘かった塗料」。

左は攪拌が甘かった塗料を猛シェイクで再溶解させ、塗ったもの。

明らかにバシッとマット調になってます。

左のを屋外で見るとこんな感じ。

202003099.jpg

これでもちゃんと造膜されてて水をはじいて汚れも乗りづらいです。
ちなみに元の姿は・・
2020030910.jpg
これです(笑
研磨して塗るだけでかなり綺麗に戻ります。
またネタであげますが、今回の実験の目的は「木材の質感を生かして復活」ですので、
いくら完成間近とはいえ、やっぱあかんと思いました。
ということで、ベースは再度バラして再塗装します(笑
パーツ単位での清掃は終わってるので今度の作業はお気楽ですけどね。
うーん、しかし、ここまで沈降するとは思わなかったです。
一斗缶とかで供給もしたことあるけど、沈降してゲル状になってしまったらペイントシェーカーないと
きれいに描き混ざらないよね(笑
そんなことに今更気が付いた今日この頃です(笑
ということで今日はここまで。




  


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