弦楽器

久しぶりに感じる敗北感 〜ジャンクベース リフィニッシュ〜




 

さて、ジャンクベースを実験のために塗装を剥いだわけで。
で、下地をつくって下塗りの1回目を施したわけで。
しっかり乾燥したそれはこれ。
202001291.jpg
色の変化なども少なくいい感じ。
でも厚塗りしぎみなので、ちょっと塗膜が白っぽいところも。
つや消しなので余計にそう思うんですよね。
わかってる人が見るとそれはわかります。
で、触って見ると思ったよりザラザラしてます。
まぁ、マット剤が浮いてるのでこれもしょうがない・・
と思ってとりあえず毛羽をとるのに#400で磨きます。
202001292.jpg
ちょっと厚塗りしたのでかなり削りました。
そこでちょっと違和感が。
素手で表面状態を確認すると・・
うーん、ネックもザラザラ。
これは滑り悪すぎてあかんわな・・やっぱ艶有りかな?
・・と思ってボディもよく確認すると
ボディはバスウッド 
柔らかい木です。
その表面の木目がちょっとひっかかります。
塗料は水系。
あ、これは・・
木を扱ってる人なら経験あるかもしれません。
木が水を吸って変形してるんですよ。
うわぁ・・あのメーカーのあの木よりはマシだけど、
知らん人が見たらなんとも思わんやろうけど、
これはあかんわ・・
それでいてマット塗料だったので木目も白ボケしてたりも。
やっぱ、ギターでマット塗料はきびしいのかいなぁ・・・
あ、世にはありますけどね、完全なつや消しみたいなのはないですよね。
わたしのアイバニーズのベースでつや消しありますが、
5部艶って感じで表面の手触りはちょいザラ感を感じるくらい。
ネックはツルツル。
やっぱそうなりますわな。
そんな確認をしてたらゴン!・・とボディをサッシに当てるわけで。
うわ、えぐれ傷が・・
ということで、ヤスリでしこしこ
えぐれ傷を削り取って成形しなおし。
そして結局・・
202001293.jpg
塗装した塗料はほぼ落としました。
表面が平滑になるまで再度#400で研磨。
で、次は同じ塗料の艶ありにします。
・・ので表面は#1000でちょい光沢を出しました。
前の塗料の影響でちょっと木目がはっきりしちゃいました。
ああ、敗北感。
つや消しで表面がザラザラになるのは予想してたんです。
その程度次第ではそのままいこうかと思ったんですが、
予想以上でした。
そして問題は木の水の吸い。
ネックの木はそんなことないのに、ボディのバスウッド がここまで水を吸うとは・・
某メーカーの杉の合板を思い出しました。ああ・・悪夢が(笑
それはもっとひどくて溶剤系じゃないと絶対にきびしいわ・・という結論になったんですよ。
予想以上の状態になると、ちょい凹みますわw
でも水系でやりきります。
それでこそ意味ある実験なもんで。
溶剤系には逃げませんよ!
(・・といいつつダメなら普通に溶剤系を塗る予定w)
そうそう、世のギターの塗装は溶剤系です。
溶剤系だとそういう変形も少ないです。
粘度次第とも言えますが。
さて、次は艶ありです。
3度塗りくらいするかもしれません。
1発目で木材が吸うのは変わらんと思うので、凸凹が出るはずなんです。
多少は#400で磨きますが、大きな凸凹はそのままになるはず。
刷毛でまた塗りますが、その変化が大きいと造膜がきれいにできないんですよ。
その変化分を塗り込まないといけないので。
膜がないと乾燥後にも水を吸うことになるので、そこは一つの目標です。
となると膜厚で稼がないといけんなぁ・・となるわけで。
で、今回は前回の水の吸いを考慮して、刷毛目が出ても水希釈なしでいこうかと。
※粘度を高めにして毛細管現象で水が持っていかれるのを少なくする為。
さて、どうなることやら
ということで今日はここまで〜

  


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