普段の日々

マツダもバルブスプリングぅ~! 「スバルとは違うんだよ!スバルとは!」

今日はもちろんこの話題、マツダのバルブスプリングのリコールでございます!

「あれ?ちょっと前にスバルでも出してたよね?
これも同じ製造メーカーだったんかな?」
そう思ってる人はちゃんと内容を読むようにしましょう。
スバルの悪質なコスト圧縮による安全係数低下のとはわけが違います。
マツダのそれはまた違う方向性。
ほら?最近マツダってディーゼル押しが弱いですよね?
なんでかわかります?
ボルボのそれと同じで煤問題が定着しちゃったからですよ。
ボルボのは細かく見てませんけどね、なーんでマツダがそうなるかというと、
ディーゼルなのに低圧縮ぅ!・・ていうディーゼルのメリットを自分でつぶすという暴挙に出た結果なんですわね。
元をたどると。
ディーゼルは高圧縮・高膨張率により高い熱効率を発揮します。
マツダはそれを低圧縮にしたんですよ。NOxを減らすために。
でもその結果、PMは増えやすく。
この段階で嫌な予感しかしませんわ。
で、PMが多くなった排気がEGR経路にまわるわけで。
その煤たっぷりのが綺麗に燃焼室に戻るわけなく、
EGR・吸気シャッターなどのバルブで乱気流が発生し結果、蓄積。                       
ただでさえ有名なディーゼルのこの現象が低圧縮なマツダのはより深刻になるわけですね。
で、マツダの有名な煤問題に発展するわけです。
なので、マツダはディーゼル押しが弱くなったわけですねぇ~
今回のリコールですが、「吸気バルブとバルブシート間に挟まる煤 を押し潰すことができず、圧縮不良となる」とあります。
粗く書くと、角砂糖がバルブ・シート間に挟まって、その角砂糖をスプリングの力で潰せない・・な感じですね。
これは煤問題がそこまで酷くなることを予測できていなかった・・んでしょう。
まぁ水平対向じゃないですし、吸気側バルブスプリングのみが対象なので
作業は面倒ですが、比べると唸るものではないですね。
さて、その内容を見ていきましょう。
イメージ 1
イメージ 2

こんな感じで国土交通省に出てます。
スプリングだけでなく制御プログラムも対象ですね。
まぁ、そうなりますよね。
でもね、
イメージ 3

見て見て! マツダはスプリングの件と制御の件を別に公表してるよぉぉ!
個人的にはこれを「リコール薄め効果」と呼んでます(笑
まぁそんな感じですが、この文章を読むと如何に煤問題がひどいかがわかりますよね。
で、何気に読んでて「ん?」と思ったのは③の件。
「エンジンの排気圧センサ内部への水分の浸入により、センサの出力値がずれ、排出ガスが基準値を満足しなくなる場合に、異常判定しない。
そのため、そのままの状態で使用を続 けると、浸入した水分により排気圧センサ内の電子回路が腐食し、断線するこ とでエンジン警告灯が点灯し、フェールセーフ制御によりアイドリングストッ プが作動しなくなり、変速ショックが大きくなるおそれがある」
なんか文章おかしいんですけどね、簡単にいうと断線するまではセンサーの出力値が変わってガス基準値を満たさなくなるんですよ。
それに気づくのは断線したときか、車検のときか。
これ442件起きてるんですって(笑  
多く無い?
まぁバルブの件で255件もスバル以上(笑
販売台数(つまり分母)からしても結構多めちゃいますのん?
で、改善措置でも面白いことが書いてます。
バルブスプリングについては・・
「全車両、吸気側バルブスプリングを対策品と交換する。
なお、交換に時間を要 すため、年式の古い車両から順次交換する。 」
やっぱ経年で煤が酷くなるわかってるんじゃんか。。・・と思ったり。
で、制御プログラムの件は・・
「 全車両、エンジン制御コンピュータを点検し、吸気シャッタ・バルブ用制御プ ログラムを対策プログラムに修正する。
点検の結果、吸気シャッタ・バルブに 異常がある場合は、吸気シャッタ・バルブを新品に交換する。
また、プログラ ム修正後にエンジン警告灯が点灯した場合は、吸気シャッタ・バルブを新品に 交換する。」
え?何その”実は吸気シャッタ・バルブも交換するんやで”みたいなの。
まぁ、問題の根本はプログラムかもしれんけど、これも煤がひどいことを表してますよね。
で、根本的なそれが変わらないってのは単に煤が溜まってもどうにか動くように制御する・・てことだと思うので(略
あ、違うわ。。。この理由だと根本的な解決にならないからやっぱ物理的にシャッタ・バルブにも問題あるんやね。
てことは全部交換ちゃいますのん?
で、もういっちょの制御プログラムの件
「 全車両、エンジン制御コンピュータを点検し、排気圧センサ用制御プログラム を対策プログラムに修正する。
点検の結果、排気圧センサに異常がある場合は、 排気圧センサを現行の新品に交換する。また、
プログラム修正後にエンジン警 告灯が点灯した場合は、排気圧センサを現行の新品に交換する。」
こっちも交換連呼です。
そりゃそうだ、水が侵入してエラーが出るってのはセンサーの防水の問題ですもんね。
そういう物理的問題があるのでこれも基本全部交換でしょうね。
ということで平成24年から30年までの車が対象になってます・・・て、これディーゼル全部ちゃうの?
そんな感じで一見なんともないような書きっぷりで実はえぐい内容。
これね、吸気のバルブスプリングが硬くなるんでしょ?
てことはエンジンの回転、重くなりますよねぇ
あとフリクション上がるので、燃費悪化。
あ、今回ので吸気側の溜まった煤は全部取るつもりだろうから、
その後は調子よくなるってことか?
まぁ、そんな感じですので、マツダもガソリン車押しになってるように思います。
どうすんでしょうね?
普通に考えたら圧縮上げて尿素SCRやろなぁ・・と思うんですが、
それをやるとねぇ・・ 今までの意味がなくなっちゃう。
さぁどうする?マツダ?
え?ディーゼルやめる?
え?ボルボがやめ始めてるからハイブリットにシフト?
なーんてことが起こりそう。
だったらみんなトヨタ買うと思うの。
さて、次はどこからバルブスプリングのリコールでるんでしょう?(笑
でわ


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