みなさん こんにちは
先日、とあるネットニュースで欧州車に多いコースティング機能についての記事があったんです。
その内容に誤解を生むものがあるなぁ・・と思ったので今回はそれが話題。
まぁ、「どの車がそうだ」とも書いてないのでアレですが、
今回はVW/Audiのそれの制御について書きましょう。
コースティング機能とはVW/Audiの場合、エコモード（Eモード）で動作する機能です。
内容は”条件が揃っておれば” アクセルOFFでクラッチをカット、慣性走行します。
エンジンはアイドリング状態。
復帰の際は回転数を合わせて回転差をなくしてクラッチミート…です。
慣性走行時は状況によりますが、平地ではゆるやかに速度が落ちて行きます。
なので先読みが上手いドライバーだとその流れの中で上手に機能させることができると思います。
これの最大のメリットはアイドリング時以下の燃料消費量で進める・・ということで、結果燃費が良くなります。
この車の場合、アイドリングでは約46ml/min。
コースティングでは約40ml/min。
定速走行では約70ml/min以上消費します。
なので、緩やかな下りなどで上手に使うとどんどん燃費がよくなっていきます。
ノーマルモードで踏んで離して・・てやるより安定して良いということですね。
ここでよくある話ですが、下り坂だとドンドン速度が出てしまう・・という表現。
これは正解でもあり間違いでもあり。
まず、このコースティングは斜度が一定よりきつくなると自動でクラッチをつなぎ、エンブレになります。
なのでそこそこの傾斜地では、そもそもコースティングになりません。
そして傾斜が緩くなっても自動でコースティングには戻りません。
ドライバーは一度アクセルを踏んでから解放してやる必要あります。
そしてこのEモードというのは任意で設定する機能なんですが、
逆のそうなっている理由は、この機能をよく理解して使う必要があるから・・ですね。
なので、下り坂で車速が上がった場合は、ブレーキを踏むなりしなさいよ・・ということが前提です。
ほんとにそう感じてブレーキも踏んでないなら、相当なドジっ子ですよね。
で、ブレーキを踏んだら即クラッチミートしてエンブレになります。
つまり
・コースティングは斜度がきつくなると解除されエンブレ
・コースティングは斜度がきつかったらアクセルオフでも機能しない
・コースティングはブレーキを踏むとエンブレにかわる
となります。
なのでワインディング下りでどんどん速度が上がる・・という状況には一概にならんと思うわけで。
もちろんコースティング中にシフトでSモードにしても即エンブレです。
Sモードを解除すると即コースティングになります。
つまり、長い、まっすぐな下り坂では
コースティングで車速が上がる、
シフトでSモードにしてエンブレで車速抑える、
解除してコースティング・・
とすれば車速の変化をわずかにしながら燃料カット＆アイドリング以下の燃料で走行可能です。
ちなみにコーナーなどではノーブレーキで行けるところ以外は基本的にブレーキを踏むと思うんですね。
その時点でエンブレ効いて荷重移動もできますので、まず問題にはならないです。
これが高度に制御され、わずかな状況でも空走させるわけですが、
任意で選ばないといけないモードですから、その癖をしっかり理解しておく必要はありますよね。
ちなみにT-Rocは接地感も強めですし、フロントヘビーなのでコースティングでも不安定感はありません。
「不安定感なく、よく転がるなぁ！」ってのが私の印象。
ぶっちゃけ、先代S3のコースティングは変化が激しくて嫌いでした（笑
なので、車にもよるのかもしれませんね。
接地感の無い車でそれは怖いかも。
でもそれを上手に利用できたら・・
大渋滞の都内から栃木佐野まで「下道」で100km、平均速度が30km/L下回って３時間半かかっても、こんな燃費が出ます。
ちなみに法定速度で走行、信号では普通にダッシュしてますよ。
尚、途中で19.4km/Lまでは上がりました。
そんな感じで特殊機能ではありますが、だからといって危険かと言われるとそうではなく。
用法用量を守って使ってください・・てのは間違いないですけどね（笑
ガソリンが高いこのご時世、あるものは常時に活用したいもんですね。
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ということで時節柄、新コロナについてのリンクを貼っときます。
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