みなさんこんにちわ
あるいはこんばんわ
さて、自動車にお乗りの方は自分の車の安全性がどんなものか？非常に気にする方も多いかと思います。
それの能力を確認する方法は割と少なく、結果的に自動車の安全性ってどれも同じ・・みたいに思う方も多いように思います。
それがよく見えるのがEuroNCAPやIIHSでしょう。
これらの注意点ですが、日本自動車メーカーのものの評価は当てにできません。
なぜか？
それらのローカライズされており、補強やメンバーの違いがあったりもするので。
※一例）86/BRZのアメリカ仕様は規制の都合、リアメンバーが違ったり（=ごつい）します。
アメリカのIIHSの評価では足の小指を柱にぶつけるようなスモールオフセット衝突があり、
それの対応のため北米仕様ではあるけど日本仕様はない・・といったようなことも十分にありえますので。
これはコスト的にも十分にやりがちなんですよね。
で、一方日本向けの輸入車はその差がなかったりするんです。
欧州車やアメリカ車はボディは現地仕様のままでインターフェースやライト類がローカライズされていることがほとんどです。
これは良かれ悪かれ日本への導入台数が少なすぎということと、日本国内製造も無いので。
つまり、独自仕様を作るほどのロットでないのが結果的に「本国仕様の車」が乗れているということになるわけです。
その影響としてはインフォティシステムのローカライズがイマイチだったりするのがパターンですが、「舶来品」として乗る傾向が強い日本ではそれもまた一興でしょう。
ちなみに中国製造のベンツが日本に来ないのは、あれは中国とベンツの「合弁会社の車」であってベンツ単体の車でないという点と、そもそも地産地消モデルであり、そして資本の移動ができない点があるので（以下省略）
日本のインポーターは本国と取引するので本国仕様が割り当てられるということですね。
そのパターンが違うのはテスラ。
上海テスラは独資なので立ち位置が違うんですよね。
ちなみにテスラはその変化をつけずに全て同一仕様で作っていると思われるので、テスラの評価はIIHSもEuroNCAPも信頼できるはずです。
話を戻して輸入車、ことヨーロッパ車はEuroNCAPが十分に参考になるわけですが、
そのEuroNCAPの基準がさらに厳しくなることがVision2030で判明しました。
このヴィション2030ってのはEuroNCAPの今後の道筋を発表したものですが、
それによると2026年から評価基準が調整されてグッと厳しくなるんですって。
最近の車の評価を見ると５つ星は当たり前になっており、下回る車は少数派です。
いわば評価の基準が低くなっており優劣が出にくくなっていると言えましょう。
そして最近はドライバーアシストの評価もどんどん加わっていまして、3年前と現在の結果が同じでも現在のほうがはるかに渋いことがわかるわけで。
でもそれらは付け足しなので根本的な見直しが必要・・となったんでしょうね。
輸入車にそういう意味での安全性を求め、そして確認したいユーザーにとっては良いニュースと言えますよね。
そしてどのように変わっていくのか？
示されていました。
・支援および自動化されたドライバー サポート システムのテストと評価
・ドライバーの障害と認知的注意散漫を監視する技術の評価
・速度支援技術の実世界での有効性をさらに向上させるための要件
・実際の道路環境をより厳密にシミュレートし、ヒューマン マシン インタラクション (HMI) 設計を検証するアクティブ セーフティ テスト
・V2V、V2I、V2X通信による安全機能の試験と評価
・ 男女平等とドライバー/乗員の高齢化に重点を置いたパッシブセーフティテスト
・電気自動車の火災リスクと熱暴走の評価、および第一対応者と第二対応者向けの情報の改善
・車両のセキュリティとデータ アクセスのベスト プラクティスを促進します。
この追加される項目で今後の流れに必要であろう項目がありました。
赤字の「電気自動車の火災リスクと熱暴走の評価」ですね。
これがしっかり評価されるのであれば、電気自動車の選択にも大きく影響しそうです。
これの取り組みが他にも影響を与えそうな印象を持ちますが、ユーザー側からすると大事ですよね。
これは電気自動車で不安に思われやすい点でしょうから、結果次第ではメーカーも改善していくことでしょうから、より良い好循環が期待できそうです。
これも2035年からゼロエミッションが確定した結果ともいえるんでしょうね。
ということで、欧州車を選ぶ理由がまた増えそうに思います。
ということで、本日はここまで。
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