自動車全般

ヨーロッパで2030年までに電動化が予定通りにできる自動車メーカーはVWとボルボという現状 T&Eレポート



デル株式会社 

みなさん  こんにちわ。

世はBEV時代。

2050年にカーボンニュートラルってのがパリ協定の目指す道ですが、

それとは別にヨーロッパでは2030年に電動化・・という話ありますよね。

この電化についてTransport and Environmentがヨーロッパのカーボンニュートラルの目標に沿って、

電化に切り替えができるメーカーについての研究結果をを発表しました。

それはVWとボルボ。

このカーメーカーのEV準備指数というのを見てみます?

202106161.jpg

出典:Transport and Environment


こういうことですね。


これがT&Eが出したランキングです。


「フォルクスワーゲンとボルボは積極的であり信頼できる戦略を持っている」・・ということらしい。


「フォードのように、野心的な段階的廃止目標を掲げているところもありますが、そこに至るまでのしっかりとした計画がありません。

Stellantis社、Daimler社、BMW社、Jaguar Land Rover社は、BEVの短期販売台数が少なく、野心的な段階的廃止目標もなく、明確な産業戦略もない。

Toyota社の場合はハイブリッド車に過度に依存しているため、最悪のランクとなっています。」


・・と実にBEV目線で見た場合の的確な判断となっています。

そしてレポートは続きます。

・EU27におけるBEVの生産台数は、2021年の約100万台(生産台数の7.4%)から、2025年には330万台(24.2%)に増加し、2030年には670万台(50.2%)となり、内燃機関(ICE)を搭載した自動車の販売台数を上回ると予想されています。

・自動車メーカーの生産計画によると、プラグインハイブリッド車(PHEV)は、2026年に160万台(自動車総生産台数の12%)でピークを迎え、その後、10年の後半を通して停滞すると予想されています。

・フォードは、2030年までに完全な電気自動車にするという野心的なコミットメントを掲げています。しかし、もう時間がないように見えます。2025年にはBEVの生産台数はわずか13%になると予想されています。

・トヨタは2030年の目標を設定しておらず、2025年にはわずか10%のBEVを生産する予定です。2030年のEU生産台数の44%を占めるハイブリッド技術に頼ることになるでしょう。

・・と。

トヨタはハイブリットを持ってるからいつでもEVを作れる・・といったようなことが仮に事実であったとしても、現状を客観的に分析するとそうなる・・ということですね。

まぁ、その「いつでも〜」の考えは正しくもあり間違いでもあり。。

この報告書では、自動車メーカーの自主的な取り組みがあまりにも低く、一貫した産業戦略に裏打ちされていないことに懸念を示しています。

仮に現在の目標が達成されたとしても、2030年の欧州におけるバッテリー式電気自動車(BEV)の販売台数は、少なくとも10%ポイントは低くなると考えられます。

今世紀半ばの脱炭素社会に向けて、自動車メーカーが手頃な価格の電気自動車の生産を確実に増やすためには、欧州の規制当局が今後10年間で拘束力のある自動車のCO2目標を設定し、2030年には新車の3分の2を、2035年にはすべての新車を完全に電気自動車にする必要がある、‥とT&Eは述べています。

そしてT&Eのシニアディレクターは次のように述べています。

"化石燃料を使わず、すべて電気で動く未来が可能であることは、もはや疑いの余地がありません。

しかし、欧州が目指すべき方向に近づいている自動車メーカーはわずか2社であり、政策立案者は自動車メーカーにその実現を委ねることはできません。

自動車メーカーが脱化石燃料を約束するだけでなく
、期限内に達成するための戦略を立てられるよう、目標を徐々に厳しくしていく必要があります」・・と。

そしてT&Eは提言します。

・電気自動車を手頃な価格で提供し、EUの自動車産業の国際競争力を高めるためには、2025年の基準を-25%に引き上げ、2027年には最低でも-40%の追加目標を設定する必要がある。

・2030年には最低でも-65%の目標を設定し、その後2035年には内燃機関自動車を完全に廃止する。

・現行のPHEVモデルには乗数やクレジットを適用せず、CO2の値は実排出量に基づいて調整すること。

・燃料クレジットは使用せず、質量調整などの既存の規制の抜け道を強化する。

なかなか辛辣なレポートですね。

日本でこんな話でたら大騒ぎですわな。

でも何気にこの方向にEUは進んでいて、メーカーは大変なことになってきそうに思われ。

これはルールになっていくので、ヨーロッパ圏で売るとすればこれらをクリアする必要が出てくるわけです。

日本メーカーはヨーロッパよりアメリカ・中国でのシェアが大きいので、

もしかしたらヨーロッパ圏での商売を後回しにしてもいいと思ってそうにも思いますが、

問題はアメリカもそれに追従する可能性があるという点。

バイデン大統領になってから風向きがグッと変わり、焦ったと思われるトヨタはアメリカで色々と策を立ててPRを展開しましたが、これがなにかとアメリカで反感をかったとかかわなかったとか。

もし、アメリカが規制強化すれば・・

もう言わなくてもわかりますよね。

だから準備はしておかないとダメなんでしょうね。

そんな感じですが、トヨタのBEVがやっつけなのか本気なのかで今後が変わっていくように思いますが、果たしてこのEV準備指数で上位にくることはあるんでしょうか?

しっかしヨーロッパのパリ協定への本気度はすごいですね。

京都議定書のとき、日本ってここまでやりましたっけ?

正直、ヨーロッパのいろんな産業もこの対応が必要なので、

変化はチャンスといえども大変そう・・とか思ったり。

そういうヨーロッパの空気感が日本ではわからないのは、

やっぱ島国だからなんでしょうね。しらんけど。

信じるも信じないもあなた次第!

今日はここまで

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お時間あるときにぜひどうぞ。

 

 

 

そもsm

ということで時節柄、新コロナについてのリンクを貼っときます。

下記の厚労省サイトが標準的なものになります。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

ASUS 公式オンラインストア「ASUS Store Online」

Zoff

  



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