ル・ボラン(LE VOLANT) 2024年3月号 Vol.564 【電子版限定特典付き】 [雑誌] ル・ボラン (LE VOLANT)
みなさん こんにちは!
さて、前回の続きをかきましょう。
なぜか日本ではハイブリット=トヨタみたいな話が多く、
そしてトヨタ以外のメーカーはハイブリットを作っていないorまともなハイブリットがない・・みたいな話をよく聞きます。
で、その結果BEVシフトはトヨタ潰し・・みたいな荒唐無稽な陰謀論が出てくるんです。
BEVシフトが起きた理由はパリ協定です。
パリ協定は先進国を含む130国超が国際合意した協定です。
つまり、世界の大きな目標ということですね。
その目標は2050年カーボンニュートラル。
なので再エネ・ゼロエミッションに傾倒していくわけで。
もしトヨタ潰しの陰謀論がマジだとすると日本を含む世界の国々がそれに加担していることとなります。
なぜそんなことをしないといけないのか?(笑
この時点でおかしいと思わないといけないとダメですよね。
もし本当ならトヨタに勝ち目は一切ないわけで。
なぜか?
市場から弾き出したらいいわけですからね。
でもそうでないのはなぜか?
ユーザーが欲しがるから?
いえいえ自由市場なので。
でも日本の反BEV派は海外勢に補助金出すな的な話をするんですよ。
どっちが排他的なのか?・・と思うわけですが、その自由にできるのにやっていないトヨタはある意味海外から問題視されているのは事実です。
BEVシフトに乗らないのは自由ですが、それに対し反対の声を高らかにするんですからね。
その理由は簡単。トヨタの読みが外れたから。
北米でのロビー活動やトランプ派への献金などはその象徴ですよね。
でもなんやかんやで意地を張らないといけなかった結果がすしざんまいショー。
モックアップを並べて販売に至った電気自動車は実質一台のみ。
そしてその後のボルト脱落事件ときたもんです。
その結果からもトヨタの焦りと開発の稚拙さが垣間見えるわけですが、それはさておき今回の話題、
EUでどれだけトヨタが売れているか?・・を再認識しておきましょう。
以前にも同様の話題を書きましたので重複する内容もあると思いますがその点はご容赦を。
で、トヨタの2023年の数字を見てみましょう。
トヨタ発表の数字がこれです。
よくみてくださいね。
日本の販売台数に対してのEU圏での数字。
日本より少ないですよね?
で、日本のハイブリットの販売台数はおおよそ半分。
でも海外はもっと少ない割合です。
で、さらによく見ると、アメリカが最大の商売相手なのがわかりますよね?
で、ついで地消地産の中国ですが、ここは合弁。
なので、北米がトヨタで一番大事ということがここでわかります。
で、そのアメリカでトランプ氏が大統領の時に金をばら撒いていたわけで。
パリ協定を脱退したトランプ氏にそれだけする目的は明白ですよね〜
それに比べて欧州は地域でやっと3位。それでも日本以下。
国単位だとよわよわです。
シンプルに書くと、この地域ではトヨタの売れっぷりは日本でのメルセデスベンツみたいなもんなんですよ。
そこの地域が電動化を進めたとて、トヨタにとっては重要で無い・・とも言えます。
なのに何故そこまで過剰反応するか?
それはやっぱりパリ協定の遅れへの誤魔化し・・となるわけで。
で次の資料はこれ。
トヨタの電動車の販売実績です。
欧州では789044台です。
で、ACEAの資料を見てみましょう。
2023年の結果から電動車のみを切り出してます。
BEVは2019401台
PHEVは989937台
HEVは3397339台です。 このHEVにはマイルドハイブリッドも含まれます。
そしてトヨタ電動車は789044台
順番に並べてみましょう。
HEV 3397339台>BEV 2019401台 >PHEV 989937台 >トヨタ電動車EU販売総数 789044台・・となります。
もちろんこの電動車にはトヨタが含まれているのでこの並びの意味はその数字ではなく。
単純にトヨタの電動車の総数はEU圏でのBEV販売台数よりもはるかに少ない・・となります。
ざっくりBEV総数の39%です。
で、そのBEVの台数の中のトヨタ車はわずかです。
つまり、トヨタの電動車が束になってもヨーロッパ圏の電気自動車販売台数の39%程度しかない・・となるわけです。
そして今度は電動車総数に対してのトヨタの割合をみてみましょう。
上記の電動車の総数は6406677台です。
そのうちトヨタはどれだけか?
はい、12.3%となります。
そんなわけで、日本の媒体がいうほど、トヨタの数が多くないということがわかりますよね?
果たしてそんな台数のメーカーが欧米メーカーの脅威になるのか?・・はともかく置いといて、
次回はまとめていきます。
本日はここまで。
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