さて、先日トヨタが全固体電池について発表し話題になりました。
株主総会後はそれらの話題は非常に減り、日常に戻った雰囲気を感じるわけですが、そんなところにビッグニュースが。
台湾のPrologiumテクノロジーが最新の全固体電池を発表しました。
第二世代のそれは大面積リチウムセラミック電池(LLCB)と言われ、新たな設計のバッテリーとなっています。
どういうものか?
これです。
出典:ProLogium
見たままですが、平たく大きいです。
バッテリーサイズが大きくなりパック内のセル数を減らしているとのこと。
そのエネルギー密度はほぼ2倍になっているんですと。
その結果・・
長い走行可能距離と短い充電時間を達成でき、また火災リスクも減ります。これは全固体電池の特徴でもありますが、
今回のはそれに加え大型化することでへ従来のバッテリーパックでは非常に多い並列接続がかなり省略されます。
メンテナンスも容易でコストも下がるんだとか。
そして冷却システムも簡単になり、結果的に同じスペース内でより大きなエネルギーを貯蔵できるということに。
そしてBEV設計の自由度も向上するということになります。
例えば現在主流の2170バッテリーと比べた場合、密度はほぼ2倍、重量は115kg軽くできるとのこと。
これらのサンプルは2023年末までにテストのためにヨーロッパの自動車メーカーに納入予定らしい。
またPrologiumは5月中旬にフランスに全固体電池ギガファクトリーを設立する計画を発表しています。
もちろんそれはヨーロッパのメーカーに供給するために拠点ですが、この全固体電池も生産できるようになります。
さて、シンプルにまとめましょう
新たな全固体電池は
・2倍の密度=走行可能距離が2倍に 例)500kmだったものは1000kmに
・充電速度も向上し12分で80%に。 注)500kmに20分かかったのが1000kmで12分になるのでざっくり1/3以下の時間になるという計算。
・重量は既存の主流バッテリーと比べて同じスペースで115kg程度軽くなる
・構造がシンプルになるので冷却も簡単に
・基盤などの廃棄物が少なくなる。
・2023年末にはテスト用サンプルがヨーロッパ自動車メーカーに供給される
・フランスに全固体電池のギガファクトリーが設立される
ということです。
さて、先日のトヨタの全固体電池の発表では事情をよくしる方達は「遅すぎ」と言っていました。
確かにそうなんですが、今回の開発済みの新世代全固体電池と比べるとかなりの差を感じますよね。
QuantumScapeもプリプロダクトラインで生産した全固体電池をフォルクスワーゲンに供給していますが、
そういう流れと比べると、追いつけるのか?・・と感じてしまいます。
ほんと特許の数じゃないですよね。開発の速さは。
この競争、本格的に激化していきそうですね。
本日はここまで。
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