Motor Magazine (モーターマガジン)2020年5月号 [雑誌]
みなさん こんばんわ
いやー、すっかり更新忘れてました(笑
そんな感じですが、今日はマスクについて。
いわゆる普通のマスクでちゃんとしたものってのは結構性能がいいんですよね。
PM2.5ってイメージが強いかと思いますが、ここで見るべきはPFE試験がどうか?
ここを見てたらおおよそのその他の性能もわかるように思います。
このPFE試験ってのは0.1μmの微粒子を捕集(ろ過)する性能を見る試験です。
このマスクは99%カット。
なぜ100%でないのか? 世のこの手のは100%が無いってことですね。
この0.1μmってどんなサイズかわかりますか?
5〜7μってのは液体ノリとかプラモデル用の塗料を伸ばして乾いた厚さくらい・・て感じでしょうか?
とにかく小さいってのがわかるかと。
この0.1μってのはインフルエンザウイルスなどのウイルス単体(飛沫核)、SARSウイルス、結核菌ウイルスなどの大きさなんですよね。
つまり、シンプルな話、マスクの捕集性能ってのはウイルスの
キャッチを99%するってことです。
まぁ1%、キャッチできないんですけどね。
で、よくN95マスクって聞きますでしょ?
あれってね捕集性は先のマスクに劣ります。
「0.3μm以上の微粒子を95%以上捕集する性能を備えている」・・がN95マスクです。
この上位にN99があります。
これは「0.3μm以上の微粒子を99%以上捕集する性能を備えている」です。
不思議でしょ?
完璧に思えたN95マスクの捕集性能が普通のマスクに劣るんです。
規格の上では。
この違いは何か?
まぁ規格の違いですよね。
N95は0.1μ〜0.3μで捕集するはずなので捕集性能はいいとして、大きく違うのはその形状です。
普通のマスクはどうしても隙間ができますよね?
なので、確度が下がるってことです。
これの主な目的はしている本人の咳や会話から出る飛沫を止めるんですよ。
もちろん程度問題はあります。
一方N95マスクってのはがっつり密着させるカップ形状です。
これは周りからくるのを吸わなくすることが目的です。
ということで、捕集性能だけでいうと市販マスクの0.1μm捕集性能品はN95と同等と言えましょう。
あとは使い方次第。
つまり、0.1μのマスクをテープなどで密着させるとN95と同等ってことです。
極論ですが。
耐久性などは別ですよ。
じゃあ布マスクは?・・となりますよね。
基本的に飛沫からの感染ってのはもっと粒子が大きいです。
つまり・・
このように水蒸気を含んでおり重たいので落下します。
その水分がなくなるとウイルスは失活するので感染しません。
この水蒸気を含んだサイズってのは目に見える飛沫レベルなら100μ程度でしょう。
ちなみに咳やくしゃみ等によるウイルスを含んだ飛沫(5μm以上)の到達距離は、空気中で1~2m以内といわれています。
2m離れましょうの根拠ってこれですね。
つまり、0.1μ止めるマスクでも十分すぎるほど止まるんです。
まぁ、隙間あるのでそれは程度問題。
補足説明として日本医事新報社にあるこの資料をどうぞ
https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=14278
はい、こんな感じで咳などで出る飛沫ってのは思った以上に大きいです。
ということで、その粒子径なら布マスクでも止まります。
つまり、咳などで排出されるものは止めれるわけです。
もういっちょ。
マスクしてると息で湿度が上がりますよね。
湿度上がると繊維ってどうなります?
吸いますよね。
吸うとどうなります?
膨張しますよね。
膨張するとどうなります?
呼吸しにくくなりますよね?
つまり、捕集能力は上がるってことです。
程度問題で。
総じていうと、布マスクは意味がなくは無い・・となるわけです。
あとマスクの捕集性ですが、単に試験だけで証明できないことがあります。
それがこれ。
マスクの有用性については、日本エアロゾル学会の資料。
https://www.jaast.jp/new/home-j.html
抜粋すると・・
(マスクは、空気き清浄機フィルター)繊維の網目より大きな粒子を引っかけて通過させないこととは根本的に異なります。
たとえば、直径が 0.1 μm の 球形粒子にとっては、マスクのフィルターは(それが N95 マスクのものであっても)スカスカの空隙だらけで、フィルターを構成する繊維が配置された間隔は 粒子の直径よりもはるかに大きいものとなります。
では、どのように空気中の粒 子がフィルターに捕集されるかですが、その仕組みは「①慣性衝突、②さえぎり、 ③ブラウン拡散」の 3 つによるもので、細長い繊維の表面に粒子を付着させて捕集しています。
このうち、ブラウン拡散は粒子のサイズが小さくなるにつれて優勢に働くようになります。
そのせいで、おおまかに言うと、0.1 μm 程度ないしそれより小さい粒子では、多くの方の想像とは逆に、粒子が 小さくなるほどフィルターに捕集されやすくなります。
また、一部の マスクに用いられているフィルターでは、静電気力により粒子を繊維に引きつ け付着させ易くする工夫がなされており、小さな粒子の捕集能力を高めています。
多くの場合、通常のマスクのフィルターであれば、小さい粒子を高い効率では、直径 0.025~0.21 μm の範囲で 97%以上 の捕集効率)で捕集します。
このように「ウイルスやアレルゲンは小さい ので、マスク繊維の隙間を通り抜ける」という説明は根本的に間違 っています。
そのように日本エアロゾル学会はおっしゃってます。(笑
つまり、静電気や対流、風の流れなどで結果的に捕集効果が上がるっていうことです。
でもね
tyle="text-decoration:underline;">マスクメーカーも医師もいろんなところの人はマスクをしておれば100%防げるなんて言わないです。
使い方も人それぞれ。
99%カットできても1%の確率もあるわけで。
なのでN95でも完全ではないんですよ。
だからといって、「マスクするのは意味がない」とはならんですわな。
少なくとも、意味はある。程度問題で。
そりゃ口や鼻の前に抵抗となる遮蔽物を置くわけですし。
ただし、100%は防げない。それは使い方の問題もあるし、そもそも100%カットできないから。
あれですよ、マスクしてるけどお金払うときに指ぺろ!・・とするとか(笑
そんな感じですが、前提としては使ってるマスクの規格がどうかは見ておいたほうがいいかもしれませんね。
ほら、どこぞの国のマスクの性能がぐずぐずで返品した話もありますし。
最後に「今は有事です。前例の無い世界レベルの。一番重要なのは最短で収束させること。そうでないと元の生活は戻ってきません。」
最近のデータを見てると梅雨までの期間で湿度がさがって気温が上がることで飛沫感染のリスクは下がっていくはずなので、
接触感染の対応ができれば減少するんと違うかな?・・てのを感じます。
そうあってほしい。
中止になったオリンピックの時期には収束してもらいたいもんです。
ちなみに
軽症者のためのホテルの一時借り上げの期間が現時点で8末がほとんどみたいなんですね。
これ、政府の予測に基づいていると思うんです。
つまり、今の予測では早くても7月までかかるということかな?・・と。
いずれにせよ、梅雨までにどれだけ変化するかがポイントになりそうです。
ということで時節柄、新コロナについての定番の注意点。
・密閉空間
・密集
・密接
この環境を避けるのは重要ってことで。
そして個々の対策。
・手洗い
・洗顔
・マスク
・はみがき
つまり、付着したウイルスを体内に入れない、ウイルスを出さないってことですね。
これらをきっちり続けましょう。
乗り切りましょう、緊急事態宣言期間。
取り戻しましょう、いままでの日常を。
時節柄、コロナについてのリンクを貼っときます。
下記の厚労省サイトが標準的なものになります。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
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