みなさん こんにちわ。
さて、ヨーロッパのT&Eがおもしろい分析結果を公開しました。
題して「長距離トラック輸送の未来が電気自動車である理由」
なかなか「ほう、そう考えるか?」な内容なのでご紹介
「高価すぎる」「航続距離が短い」「重すぎる」。
これらは、バッテリー駆動のトラックに関する3つの一般的な神話であり、よく言えば不正確、悪く言えば明らかに間違っています。
バッテリー式のトラック輸送は、もう夢物語ではありません。
欧州のトラックメーカーは現在、長距離輸送を含むすべての車両セグメントにおいて、バッテリー駆動のトラックを大衆市場に投入することに注力している 。
欧州のトラックメーカーが、ほとんどの運搬用途で燃料電池ではなくバッテリーに賭けているように見える理由は、究極的には単純な経済性にある。
反対派は、バッテリーは短距離輸送にしか適していないが、燃料電池トラック(あるいはe-fuels)は長距離輸送に適していると主張する。
しかし、これは誤りであることがわかりました。
エネルギー効率の違いから、トラックを直接電動化した場合、グリーン水素で走行する場合に比べて、常に半分の電力しか必要としません。
トラックは大量に使用される資本財であるため、走行距離が伸びれば伸びるほど、ランニングコストの面で電動トラックの優位性が高まります。
さらに、他のどの技術よりもメンテナンスが少なくて済みます。
航続距離や積載量についてはどうでしょうか?
結局のところ、トラックは何千キロもの航続距離がなくても仕事をこなすことができます。
欧州の道路貨物輸送の80%近くは、800km以下の距離で輸送されています。
近い将来、高密度な充電インフラのネットワークが整備されれば、電気トラックは、ドライバーに義務付けられている休息時間中に充電できるようになるだろう。
水素が大型輸送の脱炭素化のソリューションの一部にならないと言っているわけではない。
いくつかのアプリケーションでは、燃料電池トラックは航続距離、柔軟性、コスト面でメリットがある。
例えば、オフロード車、重量物や特殊貨物の輸送、海港や産業クラスターでのドレージ輸送などである。
航続距離800kmのバッテリー式長距離トラックは、適切な政策的インセンティブが与えられれば、早ければ2025年にはディーゼル車とコストが同等になる可能性が高い 。
一方、欧州のトラックメーカーが燃料電池トラックの量産を開始するのは、10年後の後半になってからである
出典:Transport&ENVIRONMENT
以上。
一部省略しています。
この話は自動車でもよく言われますよね。
結局水素を活用しようとすれば、再エネの余剰電力の活用という前提がなければダメなわけで、
それがなければBEVのほうがメリットあるわけで。
走行性能も走りやすさもシステムのシンプルさも。
水素って勝手に湧いてこないし、何かと難点がありますからねぇ。
そんな感じですが、なんで日本って水素ネタで「将来は水素だ!」ってなってるんでしょうね?
そういう方がいうBEVについてのケチって、丸っと水素にも当てはまると思うんですが。
むしろ、インフラは最悪ですからねぇ。
電気ってどこでも通ってますけど、水素はそうはいかないわけで。
もしかして、水素水みたいなものとか思ってたりして。
知らんけど。
さて、数年以内にいろいろと形ができそうですね。
これはこれで楽しみです。
今日はここまで。
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そもsm
ということで時節柄、新コロナについてのリンクを貼っときます。