みなさん こんにちわ。
さて、今日は雑感。
いろいろと自動車関連のニュースを見るんですが、海外ニュースではBEVが内燃機関にくらべ圧倒的に環境負荷が少ない・・という話になってます。
これは再生可能エネルギー・バッテリーのリサイクルが前提となっていますが、
大気汚染改善とセットでそのように評価する科学者グループなどが新たな論文を継続的に出し、
間違いない話になっています。
でもなぜか日本国内の媒体はそうではなく、国産メーカーの言い分を鵜呑みにしたニュースがいまだに多く見受けられます。
言論の自由があるから良いともいえますが、ちょっとひどいなぁ・・と思うことも。
それは電動化関連ニュースの前提である「パリ協定」、それらの記述に「パ」の字もないんですよ。
で、それらで違和感を感じる論調が
・電動化は欧州がハイブリットを作れなかったから
・排ガス不正でイメージダウンしたから改善に必死
といったようなこと。
普通に考えて違和感出ると思うんですよね。
世界の動き(=再エネや電動化)はそんなことで起きるの??・・と。
そのハイブリットはトヨタのそれを指しているんでしょう。
でもトヨタのハイブリットがヨーロッパでどれだけ売れてると思いますが?
2020年の実績がこれです。
はい、5.8%です。
この全てがハイブリットではないわけです。
なにせトヨタのハイブリットの半分が日本で売れてますし、その次はアメリカ、中国ですからね。
ちなみに日本車のヨーロッパでのシェアはこんな感じ。
日本の2020年の台数に対してそれぞれを出してます。
ヨーロッパ全体では日本の251%の台数が売れてます。
非常に大きな市場ですね。
そこで日本車は日本の新車販売台数の29%程度しか売れてません。
この数字はヨーロッパ全体の台数から見ると11.4%程度となります。
その半分をトヨタがとっていると言えますね。
つまり、67万台程度がヨーロッパでのトヨタの販売台数となります。
この台数は日本全体の新車販売台数の14.5%となります。
ヨーロッパでのシェアを見た場合、
「欧州メーカーがハイブリットを作れなかったからそれを排除するために・・」とはならんですよね。
その市場では少数派なんですから。
仮にアメリカでは〜・・となってもそうは思えず。
アメリカメーカー合計 33%
日本メーカー合計 36% 内、トヨタ14%
欧州メーカー合計 21%
これが2020年のシェアです。1466万台中の割合ですね。
このトヨタを潰すために企業や国がまとまってかかって行く・・てヒーローアニメでもないパターン。
あ、ファーストガンダムってそんな感じか?
そんなことを数字を見ると思うわけです。
『まず国際的な枠組みである「パリ協定」が2016年に発効し、
2020年以降の地球温暖化対策を各国進めているわけで、
自動車業界の電動化などのゼロカーボン化はその目的に対してのものです。
日本でもそれに向き合い同様に進めている企業は多くあります。』
これが大前提です。
決して電動化のブームが一気に来たのではなく、2020年に合わせて欧米メーカーは動いていたということです。
もし、「欧州がハイブリット〜」が本当ならパリ協定は日本のトヨタハイブリットを潰すためにできたとなります。
そんなことあります?
世界の約200カ国が、欧州シェアの5.8%のメーカーを、潰すために??
情報は色々とあるわけですが、なんでこんな論調になるのか?
正直疑問です。
確かに日本自体もこの向き合いがスローです。
なので現状、BEVを問題なく運用できるインフラが完璧ではありません。
電力についても現状は問題です。
これらはあくまでも現時点での話。
なので、現時点では何かと制限がつきます。
これは事実です。
この状況でBEVを活用できるのはこの制限をクリアできる環境の人だけでしょう。
でも今後はどうでしょう?
インフラの整備はどんどん進んでいくでしょう。
電力については、再生可能エネルギー(洋上風力)で2040年までに原発30~45基にあたる電力源確保を予定しています。
これは3~4件/年が事業認定されていくこととなります。
このように段階的に進んでいくわけです。
これらの日本の取り組みもヨーロッパ自動車メーカーの陰謀ですかね????
まぁ、言論の自由もありますし、考え方も十人十色。
でもこの考え方・・てネガティブな思考で建設的ではないですよね。
日本は日本・・という考え方は別に否定はしませんが、パリ協定には日本も参加しているわけです。
個人レベルでどうこうすることはないですが、このパリ協定関連の取り組みに否定的なのであれば、「環境問題」の浸透が低い・・と思われる原因になるかもしれません。
自分が「Fun to CO2」「Fun to THS」であれ、これらの背景は知っておく必要はあると思います。
一方、ヤマト運輸は「2050年CO2自社排出量実質ゼロ」に挑戦してます。
多くの企業がこの流れになってきてますが、このCMの前向き具合、
私は好きです。
ちなみに最近の情報を集めて思うのは
「トヨタは段階的にこれらが進むと判断し、2030年までにゆるやかにBEVなどゼロエミッションカーになっていくと考えていた…が、欧米メーカーが一気にプラグインカーに振ったので、予定を変更しBEVを2019年から急遽開発開始した」…という話がリアリティあるわ・・と。
開発って時間かかりますからね。
VWのMEBは2015年から開発で、2020年に販売ですから。
そんなトヨタ、上海モーターショーでBEVを発表するとの話。
どんなモデルがどのような状態で出てくるか?
上記の情報をひっくり返す勢いを期待したいところです。
ちなみに個人的にはEV専用プラットフォームでRRベースのAWD、700km以上走れて超低重心の50:50でゴリゴリに曲がって行く足がちゃんとしたBEVが出れば欲しいです。
環境性能?それはメーカーに丸投げなのでどーでも
走って楽しいBEVに期待です。
それまでは内燃機をゴリゴリに乗りますよw
ということで、今日はここまで
ということで時節柄、新コロナについてのリンクを貼っときます。