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「レクサス、2035年までにBEV 100%に。」の分析。 〜”全方位”なのになぜBEVのみ?〜

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みなさん こんにちわ。

さて、電気自動車が世界のトレンドになっていますがトヨタ社長が初めて電気自動車の発表に出てきました。

そしてその場でレクサスが2035年にBEV100%になることを発表しました。

 

2020年末〜2021年始には「550万人の雇用が〜」と発信、最近では9月にも同様の発信をし、水素推しを展開してきた社長。

それらの印象から今回の発表で「は?雇用言うてたんは?」と思った方も多いでしょう。

いわゆる舌の根乾かないうちに・・・なタイミングですからね。当然かと。

 

 

昨日その発表の後からいろいろとウォッチしていますが、強烈な勘違いをしている方も多く、すぐにアレだけのラインナップが出ると思っているとか。

 

ぶっちゃけ、まだ何も始まってない状態。

そしてbZ4Xの評価すらまだなので、今後を占うことは全くできないわけで。

 

つまり今回の発表は「やりますよ」アピールです。

その目標台数も海外メーカーの発表のそれらと比べても「割と普通」な台数。

 

しかも350万台・・て少ないなぁ・・と思った方も多いかと。

 

 

 

そして海外媒体の反応も結構冷ややか。台数がねぇ・・

 

 

日本も媒体はえらく持ち上げていますが、その「扱いの差」が実態だと思われます。

 

「眠れる巨人、いまだ眠ったまま。」

 

まだ電気自動車専用プラットフォーム乗用車でが何も始まってないので、今回の発表があってもそう言われているわけで。

 

 

これらの海外の反応が今後変わっていくと良いなぁ・・と思うわけですが、これらで気になったこと。

 

 

「全方位言うてたのにレクサスはBEVに一本化。」

 

 

全方位ってのはそのチャンネルで全部出してこそですよねぇ。

ましてやハイブランドチャンネルでBEVに絞るというのは、ミライの未来は狭まったということになるかと。

レクサスでは一切水素系は活躍しない・・と決まったわけで。

 

 

なぜこうなったのか?

これがわかると今回の方向性が何に向けてされたのかがわかります。

 

 

あ、間違えても欧州向けではないですよ。

何かにつけて「欧州が〜」・・てのは本音と建前でしょう。

 

 

どういうことか?

 

 

 

レクサスの2020年の国別販売台数を見てみましょう。

 

 

これがそれ。

 

ピンときませんよね。

 

 

円グラフで割合を見てみましょう。

 

 

 

はい、これを見たら「なぜレクサスがBEV一本化になるか?」がわかりますよね。

 

ターゲットはメインの市場である北米と、BEVへの移行が激しい中国です。

 

欧州なんて全部合わせて10%です。ある意味、一番に考える先ではないですよね。

 

 

メディアの説明では欧州が先に来ることが多いですが、実態は北米が一番最初に来る話なんですね。

 

 

 

トヨタが世界で一番売れている国は北米、つまりアメリカです。

その次に中国。

そしてヨーロッパ大陸です。

でもヨーロッパ大陸ではヒュンダイ以下のシェア。

 

どれだけ北米が大事か?・・がわかりますよね。

 

そのアメリカではBEV推進がどえらく加速しています

 

バイデン大統領が当選し、パリ協定に復帰が決まってから、トヨタはアメリカ議会 議員にロビー活動を展開。

日本でPRしているようなことをアメリカ議会 議員に働きかけました。

それが強烈にアメリカでは「なにやっとんねん?」と思われており、

既存トヨタユーザーもBEVをなかなか出さない+いろんな噂の結果、次は買わないとプンプン。

 

 

トヨタはトランプ政権時にトランプ派議員にガンガンに政治献金を行なってましたので、

そういう点に批判が来るのも当然ですよね。

 

これも早い話、「変わってもらったら困る」アピールなわけで、

結果的にトヨタがBEVの準備が遅れていたことが、これで明確になっていくわけで。

 

準備できておれば、文句なんて一言も言う必要なんてないですから。

 

 

 

 

そしてバイデン政権は2030年までに新車の半数以上をEV/FCEVにする大統領令を発令するわけです。

 

それらのホワイトハウスでのイベントの際にアメリカのデトロイトの大手自動車メーカー3社がBEVをしれっと並べてPRしていたのが印象的でした。

なにせテ
スラが呼ばれていなかったんですから。

 

これには驚いた人が多かったでしょうね。

あ、テスラ の件ではなく、大手3社がきっちりBEVを開発し、並べていたことが。

 

 

 

ということで、ここまで書くとレクサスが何故BEV一本になるかがわかりますよね。

 

 

「1番多く売れている国でBEVにしないといけなくなるから」・・です。

 

細かい話をいうと、州単位でも2035年までにゼロエミッションが決まっていたりします。

もう完全に後がなくなったということです。

 

 

その一番売れてる国で売るために、方針を変えてきている・・と言えましょう。

 

 

 

まぁ、風呂敷を広げただけですから、これからの展開に期待したいところですよね。

 

 

 

そんな感じですが、本音を言えばアメリカ対策だけど、とりあえず欧州いうておこう。

アメリカがそうだから〜・・いうたら影響あるかもしれへんし  という結果が今回のこれかもしれませんね。

 

しらんけど。

 

 

 

 

で、これらで面白いことに気がつきました。

 

 

レクサスの販売台数って2020年実績で約70万台です。

アメリカでの販売台数は右肩下がりになっていってます。

それどころか、世界レベルで右肩下がりです。

 

これが世界各国の販売台数。

 

これが先、右肩上がりになっていくのか?・・と思うんですが、それは置いといて・・

 

2030年にBEVで350万台が目標と。

 

 

レクサスが2030年に北米・中国・欧州全部BEVで売れて70万台だとしましょう。

甘く見積もって。

 

残るトヨタブランドでは280万台。

 

 

これ、少ないですよね?

 

 

ちなみにフォルクスワーゲングループは2030年までに

・グループ全体で約70車種の新型EV

・約60車種の新型プラグインハイブリッド車(PHV)

を、市場に投入する予定。

 

これにより、2030年までに生産する電動車両は、およそ2600万台に増加する見通し。

2600万台の内訳は、EVがおよそ1900万台、PHVがおよそ700万台になるとのこと。

 

 

 

つまり、VWグループが1900万台言うてるときにトヨタは350万台と言うてるわけです。

 

 

確かテスラは2030年までに2000万台が目標です。

 

 

 

 

これらに関わる投資額も一見多いように思えますが、他社と比べると全然少ないですから、この向き合い方の差は影響が出そうに思いますねぇ

 

ちなみに2020年の世界販売台数に対し350万台は4.5%です。

これじゃ、他社を薙ぎ払うレベルの席巻は・・できませんわな(トオイメ

 

 

 

さて、そんな感じですが、今回並べたモックアップはいつ頃用意されるんでしょうかね?

そもそも日本国内向けは何種類になるんでしょうね?

あくまでも30車種はグローバルですから中国向け地産地消モデルなんか、凄そう。

ヨーロッパは別のプラットフォームで展開すると言うてますし・・

 

 

 

今日はここまで。

 

 

 

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時節柄、厚労省サイトのリンクを貼っておきます。

新型コロナについてはなによりもここを確認するのが間違いないと思われます。

 

 

 

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