みなさん こんばんわ
さて、昨日の続きですね。
簡単に書くと、水素での燃料電池は大型車に向いているが・・という話。
システムが複雑で部品点数が多いので、車体がでかいほうがいい・・てのは予想通りですね。
でもその水素、実はEVと比べると効率が悪くインフラ整備も大変なんですよね。
その現状から「実は大型車もEVになるんじゃ?」というのを話されてる研究者がいるわけで。
この「効率が悪い」はVWの資料を見てもわかります。
(出典: フォルクスワーゲン)
上がEV、下が水素の燃料電池ですね。
発電した状態を100%としてどれくらいロスするかを書いてます。
もちろんこれは再エネ基準での考え。
現時点での水素を取り出す主流は化石燃料から水素を取り出す方法です。
水蒸気改質ですね。
これは製造過程で二酸化炭素を排出します。
天然ガスや石油燃料を高温下で水蒸気と反応させてガスを発生させてから、
そのガスから圧力変動吸着分離法で水素とその他を分離させるわけです。
二酸化炭素排出するので現時点では好ましくないように思いますが、
水素ステーションなどでも圧縮するのに電気を使うので、それでも二酸化炭素が。
いずれは再エネの電気で水から取り出す・・という夢物語がありますが、
現時点では電力の都合※、火力発電などの電力を使うことになります。
・・であれば化石燃料を改質して作った方が効率がいいんですと。
※「短時間に、大量に、低コストで」という面で見た場合
なので上の図よりも現状ではより手間がかかるわけですが、この差はロスとしては致命的ですよね。
そんなロスと機械的な複雑さ。
そしてトラック業界の実態を考えた場合、全固体電池でのトラックでいけるんちゃうの?・・と考える層があるということです。
どういうことかというと、オランダでは80%のトラックが最大でも750km/日の走行距離なんですって。
もちろん多くはそれよりはるかに短い距離です。
こうなってる理由はそれを超える距離になると残業等々で雇用が高価になるから。
もちろん2人チームで数日で2000kmとかもあるみたいですが、その割合は少なく、
多くは1日の終わりに基地等に戻るので充電に理想的な環境が整いやすく、充電もきっちりできる・・と。
面白いのは電気ドライブトレインを使って従来のトラックを再設計すると約3トンの軽量化ができるんですと。
※トレーラーヘッドで。
結果的に5年以内に走行可能距離800kmのEVトラックが出るだろう・・と。
確かに水素で500kmくらいしか走れないなら800kmのEVトラックとなりますわな
まぁ水素で1000kmならもうちょい走れるメリットがありますが、コスト的にどうなんでしょ?
トータルで見た場合、上限を800km(現時点では)にしてEVというのが環境的にも、構造的にもメリットがある・・となるわけで。
とある研究者はそのように考えてますが、水素を全否定するわけでなく水素は別分野で生かすべきだ・・と思ってるらしいです。
>
え、その研究者は誰って??
Technische Universiteit Eindhovenの研究者さんです。
で、数年以内にそれらを形にしたEVトラックが登場。
そして5~7年後にそのほかのメーカーも追従するだろう・・と。
確かに全固体電池のスケジュールからすれば、それもまた現実的ですね。
しかもそのトラックのモーターレイアウトは各車軸に一つづつのモーターを予想しているみたい。
つまり、真ん中にモータードーン!・・ではないということですね。
早い話、内燃機のレイアウトは無視していく必要がある・・てことですね。
自動車もそこが味噌になりそうな予感。
さて、この予想がどうなるか? 楽しみですね。
ちなみにユーロ圏は再エネをバカバカ増やして、充電器もどんどん増殖中らしいです。
水素ステーションは海外での爆発事例も出てますし、整備のペースもゆるやかですから、
日本国内でもLPGと同じような程度で終わってしまう可能性が出てきましたねぇ・・
てか、LPGよか高かったらそれも無理か(笑
さて、この10年でどれだけかわりますでしょーか?
ということで、今日はここまで。
FC2のブログも随時更新してます!
立ち寄ってくださいませ〜
https://atimot825.blog.fc2.com/
時節柄、厚労省サイトのリンクを貼っておきます。
新型コロナについてはなによりもここを確認するのが間違いないと思われます。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html